そういえば今年の目標のひとつに、
**「断食道場に行く」**がありました。
スマホを置いてデジタルデトックス。
身体にいい断食をして、僧侶に悩みを相談する。
俗世から少し離れて、心身ともに清めてもらい、
108個あるという煩悩を少しでも減らして帰ってこようと思っていました。
ところが先日。
私は病院のベッドの上で、何もせず、誰とも話さず、ただ無言で点滴が落ちていくのを見つめていました。
スマホもほぼ触らない。食事どころではない。強制的なデジタルデトックス。
断食道場、行かなくても一部達成してしまった。
あとは心を無にするだけ。白い天井を見つめながら、「これが無か……」と思い始めた昼下がり。隣から、
警察らしき人の声。暴れる患者さんの声。
さらに聞こえてくる話をぼんやり繋ぎ合わせると、どうやら男女関係の揉め事まで発生しているらしい。
男性と手をつないでいるっぽい愛人。謝る夫。怒る妻。止める警察。私は点滴を打ちながら天井を見つめている。
情報量が多い。
目を閉じても全部「音声」なので意味がない。そのうち、
「これ、イヤホンなしで聴くタイプのシチュエーションボイスなのかな」
と思い始めました。
煩悩を消すために静かにしているはずなのに、私の中の煩悩が、
「シエナ、寝るな。この会話は最後まで聞け」
と語りかけてくる。
僧侶はいない。鐘もない。精進料理もない。
あるのは点滴と、隣室から聞こえる修羅場だけ。
結局、病院で学んだことは、
煩悩というものは、断食やデジタルデトックス程度では消えない。
むしろ暇を与えると、隣の会話に全力で集中し始める。
ということでした。
今年の断食道場は、まだ行く必要がありそうです。
僧侶に相談したい悩みもひとつ増えました。
「先生、他人の修羅場が気になって仕方ないのですが、これも煩悩でしょうか。」
たぶん煩悩です。
というわけで、俗世に帰ります。
日曜日10:00〜18:00出勤です🫶💗
煩悩は消えませんでしたので、安心して会いに来てください。















13:00~19:30












